2009年に実現したプロジェクト

AZjac
ph: Jacques Crenn

2009年12月11-17日
第4回バクー国際現代美術ビエンナーレ"Aluminum"、アゼルバイジャン
シルヴァンシャー宮殿、ユネスコ世界遺産

<A-Z>
16世紀までこの地域を支配していたシルヴァン・シャー朝の王宮。15世紀の建築
を生かしたサイト・スペシフィック・インスタレーション。

一説によるとアゼルバイジャンという地名は「火の国」を由来とするそうです。天然自噴油田が自然発火して燃え続けている場所が現在でも見られる土地柄。火種もないのにひとりでに燃え続ける自然に畏敬の念を持ったのが火を尊ぶ拝火教の起源だとも言われ、教祖ゾロアスターの生地と伝わる場所もあります。不死鳥が火の中から蘇るように、火は死と再生のシンボルです。
何かが一巡して終わることは、そこからまた新しいサイクルが始まることでもあります。
AZを音読みすると明日につながります。
ビデオ<A-Z>は炎にインスピレーションを得ています。

音の玉手箱 : «火の鳥 / カスチェイ一党の凶悪な踊り» のバリエーション、イーゴリ・ストラヴィンスキー(04'10"/4,9M)

nomurajp CCF

後援 :
野村国際文化財団
在バクーフランス大使館

撮影協力: Dominique Clerc

video <A-Z> (04 '22"/5,9M) site-specific video installation (01'12"/1,9M)

 

2009年10月19日11月13日
展覧会 
<Because the Night> ライブボックス・ギャラリー 主催
会場 グッゲンハイム・ギャラリー 、チャップマン大学、カリフォルニア( U.S.A)

>>> スクリーニング・プログラム 40 分 (pdf.)

パティ・スミスのシングル “ビコーズ・ザ・ナイト”に触発されたこのスクリーニング・プログラムは、 人間が夜な夜な出没する場所とそこでの様々な行動を追っていきます。

参加アーティスト:
Caleb Engstrom, Fabienne Gautier, Paulo Fernandez, Christina McPhee, Midori Sakuraï, Pierre St-Jacques, and Michael Szpakowski.

craine360

αθδ(alfa / thêta / delta): Midori Sakuraï, (Japan/France-Paris), 5:54 min, 2008
“αθδ”は“DNA”シリーズの第9作。1929年ドイツの精神科医ハンス・ベルガーが「脳波」発見してから、人間の精神活動と脳波には大きな関係があり、一夜の眠りに複雑な構造があることがわかってきました。β波(興奮状態に出る脳波)α波(おちついた状態に出る脳波)θ波(まどろんだ状態で出る脳波)δ波(深い睡眠時にでる脳波)等、脳波を観察すると睡眠の状態を知ることができます。このビデオでは、脳波を擬人化したイメージに、不眠症に悩まされる人の一夜の行動を交錯させています。

サウンド・トラック
声:アレッサンドロ・ステッラ(伊語)/ 櫻井みどり(日本語)
音の玉手箱:
«誰も眠ってはならぬ / トゥーランドット» のバリエーション ジャコモ・プッチーニ
絵の音(脳波-α、脳波-β、脳波-θ、脳波-δ)

 




2009年10月17日&18日 展覧会
フロランス・ボストの感性に呼びかけるインタラクティヴ・テキスタイル
櫻井みどりのビデオ・インスタレーション

会場:Usine Chapal(シャパル工場)
モントルイユ・スー・ボア(フランス)

<l'ens>
レンズをテーマにしたビデオ・インスタレーション
ふたつのビデオは2008年ウズベキスタンで発表した<目細工>と<Mo'z>の続編です。

ラテン語の <ens> は形而上学的(metaphysical) <存在>を意味します。
不可視は非存在にあらず。フィジカルな<lens>の結ぶ像の背後(meta) に存在するものは?

床に敷かれたレンズ豆をスクリーンに、光学レンズ、解剖学的レンズに触発された映像(目、視覚、万華鏡など)をプロジェクションします。

音の玉手箱 : «右や左に見えるもの (めがね無しでも) / 偽善者のコラール » のバリエーション、エリック・サティ (07'29"/8,6M)

撮影協力: Jean-Pierre Attal

   
video <l'ens 1 目細工> (03 '44"/5,6M)   video <l'ens 2 Mo'z > (04'14"/6,3M)   インスタレーション (01'08"/1,7M)
ACe

2009年5月15日- 6月16日 
展覧会
<アリスとミラディとアルハンブラの亡霊>
会場:ACe温室 , ビアリッツ(フランス)


<MooR ( mugensiro OR 0)>
アルハンブラ宮殿の装飾にインスピレーションをうけたサイトスペシフィック・フォト・インスタレーション & ビデオ

並進、回転、鏡映といった規則正しい法則で、果てしなく繰り返される模様や形。リズミカルに隙間なく平面を埋めつくすタイルは見るものに無限を意識させます。ビデオは<DNA>シリーズの新作、写真インスタレーションは2008年タシュケントで発表した <目細工> の関連作品です。
温室のガラスにタイル状に貼られた透過写真は、イスラム建築の典型的な装飾を模していますが、
一枚一枚の星形タイルは曼荼羅にも似ています。それは同時に教会のステンドグラスの役目も果たし、床に美しい影を落とします。太陽は宗教を超えすべての人々に降り注ぐのです。

音の玉手箱 : «アルハンブラの想い出» のバリエーション、フランシスコ・タレガ

acefred2
ph: Fred Frei
video of opening party, 15 may 2009 (01 '35" /2,9M) video <MooR> (02'45"/5,4M)

> サイト・スペシフィック・インスタレーション 2008
> DNA サイト・スペシフィック・インスタレーション 2005-07
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